食餌

グルーミング

シャンプー

歯の手入れ

足とツメの手入れ

耳の手入れ

運動

車での旅行

老犬のケア


食餌


仔犬から成犬への成長段階で食事は朝と夕の2回になりました。これはあなたが毎日、同じ時間に餌をあげられる場合に最適です。

食事のタイプは個人の選択肢であり、仔犬の場合と同じくいずれかを選ぶ事が出来ます。

  1. 肉と乾燥フード。新鮮な肉、もしくは缶詰食と、お湯でふやかし冷ました乾燥フードの混合食。
  2. 乾燥フード、もしくは様々な缶詰のいずれかの総合栄養食のみ。
  3. 手作り食と乾燥フードの混合食。私の場合は骨付き鶏肉でスープを取り、このスープで米、パスタ、人参、キャベツを煮て、細かくほぐした鶏肉を混ぜたものに乾燥フードを混ぜています。ただし味を加えてはいけません。犬に必要な塩分は人間の20分の1です。

食餌を変える時には、急激に変えるべきではありません。徐々に様子を見ながら変える必要があります。急激な変化は胃腸に負担を与え、下痢や嘔吐の要因にもなりかねません。生肉をあげる場合は、火を通したもの→半生→生、というように徐々に切り替えましょう。仔犬と同様、成犬もそれぞれの犬で必要な量は変化します。あなたの犬に合った必要量があるのです。

体重の一般的な目安として、あなたの犬の肋骨に触れてみましょう。正常な体重の場合、あなたは自分の指の下で肋骨を感じる事が出来るはずです。あなたのダルが太り過ぎている場合、ちゃんと肋骨に触れる事が出来ず、脂肪層を押して触る必要があります。あなたのダルが痩せ過ぎの場合、触らずとも肋骨が遠くからでも透けて見えるでしょう。

6.jpg絶対に太り過ぎにも痩せ過ぎにもならないよう、しっかり食事の量をコントロールしましょう。特に太り過ぎの場合は、健康に影響を与える可能性があります。体重をコントロールする為に、毎日の2回の食餌の量を少し減らしても、あなたの犬は恐らく、その違いに気付く事はありません。もし気になるならキャベツの葉を湯がいたものを混ぜてあげましょう。かさが増える事で満足感を得ながらダイエットする事が出来ます。

ダルメシアンは飲み込むのが苦手です。食事のボウルは台の上に置いてあげたりして、下を向き過ぎて食べずに済むように工夫してあげましょう。

ダルメシアンのオスは尿路結石ができやすいので、出来るだけ多くの水分を摂れる様に、乾燥フードはお湯やスープでふやかしたものをあげましょう。


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グルーミング


4.jpg年間を通じてダルメシアンのコートの手入れは簡単です。週に1~2回ほど定期的にブラッシングしてください。そしてその後、布で拭いてあげましょう(もし手に入るならセーム皮をお勧めします。天然コラーゲン成分で光沢が出ます)。残念ながら年2回の生え換わり期には、非常に速いスピードで白い毛が抜けるので、特にカーペットにはご注意! この時期には出来れば少なくとも日に1度はブラッシングをしましょう。(屋外で、しかも黒の服は着ないようにしましょう!) ラバーブラシやラテックス製のグルーミング手袋を使用すると便利です。馬用のラバーブラシも使い易いです。




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シャンプー


あなたのダルメシアンが “いい匂い”をさせていたら、頻繁にシャンプーする必要はありません。年に1~2回で十分です。もしシャンプーするのなら、犬専用の穏やかなシャンプー液を使用し、良く洗い流します。タオルでよく水気を拭きとり、寒がっていないか確認しながら、十分に乾燥させます。特に耳の中は良く拭いてください。座ってドライヤーで乾燥できるように、幼犬の頃から訓練しておくと楽です。

シャンプーは思ったより犬にストレスを与えかねません。体調の良い時にしましょう。いきなりシャワーの音がするとびっくりしてストレスになりますから、お湯は低い位置で出して、音を大きくさせないようにしましょう。また熱すぎるお湯は皮膚を痛めます、必ず人肌程度にしましょう。


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歯の手入れ


あなたの犬の歯をきれいに保つのは、特に柔らかい食事が主である場合は、そう簡単な事ではありません。毎週犬用のハードビスケットをあげるのは、歯をきれいに保つのに役立ちます。骨は、歯をきれいにするために向いているものをあげましょう。ダルメシアンに適しているのは、大型の牛の膝関節か、大腿骨だけです。これらのタイプの新鮮な骨を肉屋で分けてもらうか、ペットショップですでに用意されている滅菌されたものが入手できます。または小型の骨(ラムの骨など)や、柔らかい骨(肋骨の骨など)は適していません。トゲは腸閉塞を引き起こす可能性があるので、ダルメシアンには絶対に家禽(鶏肉や兎など)と魚の骨は与えてはいけません。得に家禽は火を通したものは骨が棘状に折れるので危険です。手羽先の生は食しても大丈夫ですが、歯の手入れになる訳ではありません。

犬は唾液の性質やphがアルカリ性であることなどから、人間よりは虫歯にはなりにくいですが、歯周病や歯肉炎にはなりやすいので、歯磨きをするのも効果的です。犬用の歯磨き粉などがありますが、仔犬期から訓練することが可能です。早い時期から行う事で歯石予防ができます。

2.jpg歯磨きを始める前に、まずあなたの犬が口を触られるの嫌がらない訓練をする必要があります。マズルコントロールや、唇を持ち上げる練習ができたら、犬を膝の上に乗せるか、抱え込むようにして、唇を持ち上げて、ガーゼかやわらかい綿棒などで、前歯を拭きます。初めての日はこの程度に留めておいてもいいでしょう。次の日には横の歯や奥歯を拭きます。この時に肉汁やは犬用の歯磨き粉をつけてもかまいません。

最初の時期は、歯を清潔にすることよりも、まずは歯磨きに慣れさせることに徹しましょう。慣れさえすれば抵抗なく歯磨きができます。慣れてきたら口を開けさせて、歯ブラシを使って、同じように抱え込んで歯を磨きます。歯ブラシは犬専用のものでも、サイズさえ合っていれば人間のものでも問題ありません。

歯垢は歯磨きやガーゼで拭き取ることで、ある程度とれますが、固まって歯石になってしまうと、家で取り除くことは難しいので、獣医にお願いするといいでしょう。歯の表面が硬く茶色くなっていたら、それは歯石です。

歯石がひどくなると菌に感染し、歯周病になり口臭がキツクなります。歯石はスケーラを使用して除去できますから、獣医で定期的な歯科検診をする事も大事です。もし、何かの手術で麻酔をかける事があったら、同時に歯石を除去するよう頼むのもいいかもしれません。



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足とツメの手入れ


街に住んでいるか田舎に住んでいるかに関わらず、足をしっかり手入れする事はとても大事です。ちょっとしたケアで跛行を防ぐことが可能です。

毎日の散歩から帰ってきた時に、足のチェックをしましょう。パッドに傷が出来ていないか、パッドや指の間に何もないかを確認するのは数秒で足ります。もしあなたが通りを散歩している場合、特に暑い日や新しく舗装した通りでは、犬のパッドにタールが付いたり、小石が挟まっていないかチェックする事が重要です。田舎では、激しい痛みを伴うイバラや種子が足の皮膚に刺さっていないか、しっかり確認しましょう。

柔らかな爪のダルメシアンだと自然と消耗しますが、硬い爪の場合は足の良好な状態を保つために、カットする必要があります。爪が伸び過ぎると、見た目が悪いだけでなく、爪が巻いてパッドを傷つけたり、歩き方がおかしくなったりします。

3.jpg仔犬が産まれたら最初の数週間以内に、爪切りを始めましょう。そうすれば簡単に習慣として行う事が出来ます。最初はよく切れるはさみか普通の爪切りで大丈夫ですが、成長するにつれ爪は硬くなってきますから、犬用の爪切り(ニッパータイプの方が使い良い)をお勧めします。定期的にトリミングしている場合は、あなたは爪の先端をカットするだけでよいでしょう。

足を引っ張って持つと抵抗することもあるので、静かにやさしく持つようにして、最初は食べ物を与えながら、指を1本ずつ触って、誉めていきましょう。これを1週間ほど続けて、指に触れることに慣れたら、爪きりに入ります。慣れるまでは1日1本ずつにしてもいいでしょう。やさしく誉めて、食べ物をあげながら、爪きりに対する抵抗感を取り除いていきましょう。

犬の爪の内側には血管や神経があるので、深く切りすぎると出血したり、激しい痛みを伴ったりして、爪きりに対して嫌なイメージがついてしまうので、血管が透けて見えるピンク色の部分から、3mm程度の部分までを切るようにしましょう。ただし爪が黒か茶色のダルメシアンの場合は境目が分かりづらいので、先の方から慎重に切るようにして最後にやすりで整えます。

どうしても爪切りを嫌がる場合は、獣医に頼みましょう。歯のチェックと同時に行う事が出来ます。




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耳の手入れ


1.jpg耳が垂れているダルメシアンの場合、水に濡れたりするとなかなか乾きにくいので、甘えの散歩の後は柔らかいタオルで軽く拭いてあげましょう。また野原で遊んだ場合、耳の中に異物が入っていないか、ダニが付いていないかチェックしましょう。草の種や大麦のノギのようなものは耳道に入り込み、鼓膜を傷つける危険性があります。

耳が臭う時や汚れている時には、専用のクレンジングを使うと便利です。まず耳を上に軽く持ち上げ、クレンジングを耳の中に適量入れます。耳を持ちあげたまま、もう片方の手で耳の根元を「グチュグチュ」と音が聞こえるようにマッサージします。手を離し犬が頭を振って余分なクレジング液が飛び散るのを待ってから、ティシュかガーゼで耳の中をよく拭いてあげます。綿棒を使う必要はありません。

耳が垂れていると外耳炎などにもなりやすいので、月1~2回、定期的に手入れしてあげましょう。

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運動


あなたの仔犬が成長し成犬に近付いてきたら、運動量を増やしましょう。9ヶ月を超えたら、あなたのダルメシアンはリードを付けていても付けていなくても、長い距離を歩けるようになっています。約18カ月で、あなたの犬は制限なく運動を楽しむことができ、長い散歩にも疲れる事はありません。あなたが疲れて小休憩をとって、また歩き始める頃、あなたのダルメシアンは待ちかねてウズウズしている事でしょう。

運動時のトラブルを避けるために、次の事を念頭に置いておきましょう。

  1. 炎天下での運動は止めましょう。涼しい時間帯に散歩をしましょう。
  2. 高いところから固い地表、コンクリートや砂利の上などには、極力飛び降りたりさせないようにしましょう。ちょっとしたはずみで足や肩を傷める恐れがあります。
  3. 気温の低い時には、特に氷が張っている所に注意しましょう。薄い氷の上を走らせないようにしてください。
  4. 交通量のあるところではリードを放して走らせてはいけません。
  5. 家鴨や鴨のいる池の周り、鶏などのいる農家の近くでは、絶対にリードを放してはいけません。
  6. 常にあなたのコントロールの下で、散歩をさせましょう。特に子供たち、他の犬、高齢者が周りにいる場合、しっかりとコントロールしましょう。

しっかりコントロールされたダルメシアンは喜びに溢れています。それはあなたにとってだけでなく、周りのみんなにとっても喜びであり、きっとあなたのダルメシアンは多くの人を虜にするでしょう。飼い主と良好なコミュニュケーションを取りながら、適度な運動と散歩をすれば、あなたのダルメシアンはお家の中で、ゆったりと落ち着いて暮らすはずです。

尿路結石を防ぐためにも、運動の後には必ず新鮮なお水をたっぷり飲ませてあげましょう。

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車での旅行


通常ダルメシアンは老いも若きも、車での旅行に同行する訓練は簡単なので、一緒に旅行を楽しみましょう。あなたがひとりで運転している時には、ダルメシアンは偉大なパートナーとなって、あなたが車を離れる際に車を守ってくれるでしょう。ただし、遠くへ旅行するのではなくても、犬と一緒に旅行する場合、覚えておかなくてはいけないいくつかのポイントがあります。

1. もし長い時間あなたの犬が車に乗るのなら、定期的に休憩を取りましょう。常に水とボウルを用意しましょう。

2. 例え短時間ですら、暑さは犬を死に至らしめます。とても暑い日や天気の良い日に旅行する場合、運転中に犬のいる場所が陰になっているかどうか確認しましょう。渋滞でノロノロ運転になっている時は、特に気をつけましょう。窓から直射日光に当たると、熱中症を引き起こす危険性があります。暑い日や日射しの強い日には、決して犬を車の中に残しておいてはいけません。穏やかなお天気の場合でも、必ず車は日陰に止めましょう。車内の温度は急速に上昇する事があり、あなたの犬にとって大変危険です。犬は人間のように体温を下げるために汗をかく事が出来ないので、体温が非常に早く過熱してしまうのです。
太陽が当たるといかに車中の気温が急激に上昇するか、温度計があればすぐにわかると思います。直射の下では、窓を開けていても数分以内に28度に達し、やがて65度に達する事もあります。これはあなたの犬にとって命取りとなります。

3. 暑い車は非常に危険ですが、冬は社内が非常に冷え込む事も忘れないでください。非常に寒い車内にあなたのダルメシアンを残していく場合、十分な保温ができるベッドがあるか確認してください。基本的に、あなた自身が寒む過ぎたり熱すぎたりと感じる車内であれば、あなたの犬はより深刻な影響を受ける事になります。



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老犬のケア


5.jpgダルメシアンはしっかりと世話をしてあげれば、活動的な生活を終生全うする事が出来ます。とはいっても、あなたの犬が年老いるにつれ、特別な注意が必要になります。生活をエンジョイしてきたダルメシアンにとって、老年期は通常10歳から始まります。残りの人生を共に幸せに暮らすために、あなたのダルメシアンにとって必要な事を心に留めておきましょう。

  1. 老年期に入ったら、あなたのダルメシアンが太ってはいないか確認しましょう。太り過ぎは全ての関節に負担を強い、特に心臓に大きな負担をかける事になります。
  2. 高齢になったら食事に気を配り、たんぱく質を減らしましょう。高齢用ドッグ・フォードなどを与えるようにしましょう。
  3. 運動した後、寒くないか特に気をつけましょう。常に暖かく乾燥していることを確認してあげましょう。
  4. 激しい運動は減らしましょう。短い時間で構いませんから、頻繁に散歩に出してあげましょう。ダルメシアンは歳を重ねた事を忘れて、若い頃と同じように出かけたがる傾向がありますが、あまりにも疲れ過ぎて身体がガチガチになったりしないようにしましょう。

頻繁に身体にタッチしたり、マッサージをしてあげるのもよいでしょう。反応が鈍くなってきたからと言って諦めず、今まで以上に声をかけて、あなたが変わらず愛している事を伝えてあげましょう。それだけであなたのダルメシアンは幸せな老後が過ごせるでしょう。犬は私たち人間よりも非常に速いスピードで年を取ります。その事を忘れず、優しさと尊厳を持って接してあげましょう。