ブリーダー訪問

繁殖の評価

正しい選択

注意すべき点

仔犬の名前

仔犬を迎える準備




ブリーダー訪問

あなたの住んでいる区域で何人かのダルメシアンのブリーダーを見つけた時には、複数のブリーダーを訪問すると良いでしょう。あなたのすぐ近くでなくても、まだ繁殖の予定がなくても構いません。まずはダルの仔犬を飼う可能性について話し合ってみましょう。オスかメスか、ブラック・スポットかレバー・スポットか、ショウ・ドッグかペットか、あるいは将来的に繁殖を考えているのかどうか、そんな事に関係なく、まずはブリーダーといろいろ話してみましょう。

bell.jpg仔犬の母親に会えるかどうかブリーダーに問い合わせてみましょう。彼女が友好的で社交的ならば、仔犬たちも同じ気質を受け継ぐでしょう。アニメや映画などでよく知られていて人気があるにもかかわらず、ダルはあまり商業ペースの犬種ではありません。これはスポットの出が難しいという事、出産に伴うリスクが高いという事が影響しているのでしょう。そしてダル愛好家の大部分はあまり多くの繁殖をしません。したがって仔犬が生まれた時には、既に予約が入っている場合があるので、直ぐに予約をした方が良いでしょう。トップ・ブリーダーの多くは仔犬の予約待ちの名簿を持っていたりするので、あなたの望み通りの子犬が手に入るかどうかは分かりません。

焦らずマイペースで、そしてどうしようか考えている間に、可能ならば別のブリーダーの仔犬たちも見てください。どんな犬種であろうと仔犬はみんな天使のようにあどけなく可愛いものです。でも一時の情熱的な感情ではなく、未来へと繋がる理性で選びましょう。今あなたが行おうとしている決定は、未来へと繋がる決定なのだという事を決して忘れてはなりません。

またしっかりしたブリーダーは、あなたとあなたの家が本当に仔犬を育てるのに適しているかどうか、予約名簿に名前を入れる前にチェックの為に色々と質問を浴びせてきますが、これらの質問に腹を立ててはいけません。彼らは自分の愛する犬種、その仔犬たちが生涯幸せに暮らせるかどうか、非常に気にかけているのです。あなたが困った時には、いついかなる段階であろうと、仔犬が生涯幸せに暮らせるかどうか関心のあるブリーダーなら、必ずアドバイスをしてくれる心構えがあるのだという事が解ると思います。多くの犬種を取り扱っている大手の犬舎などではなく、本当にダルのブリーディングに真摯に取り組んでいるブリーダーから買ってください。そういった大手の犬舎にはいつでも仔犬がいるかもしれません、しかしダルはそういうところで買う犬種ではないのです。

仔犬を買う最も良い季節は、春です。うまくいけば夏のお天気の良い頃に、早めのトレーニングを始める事が出来ます。しかし残念ながら、仔犬がいつも都合の良い季節に産まれる訳ではないので、十分に準備を整えてから、あなたが選んだブリーダーの繁殖を待ちましょう。




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繁殖の評価

puppy.jpg6週齢になるとスポットがはっきりしてきますが、でもまだあと数カ月に亘って変化します。

あなたが初めてダルメシアンを買うのなら、必ず仔犬がまだ幼い段階で様子を見に行かれることをお勧めします。(むろんブリーダーの了承を得た上ですが、良心的なブリーダーなら喜んで招待してくれる筈です)。その時、あなたは仔犬たちの中で気に入った仔を見つけるかもしれませんが、少なくとも6週齢になる前に仔犬を選ぼうとしてもあまり意味がありません。仔犬はまだまだ変化します。少なくとも8週齢前に仔犬を家に持ち帰ろうと考えるべきではないでしょう。

出来れば仔犬たちを何度か訪問するようアレンジして、仔犬たちが最も活発に動き回る頃合いにも訪れてみてください。ただし、仔犬たちが暮らしているのが外の犬小屋か、家の中かに関係なく、仔犬たちの食事の直後には行かないようにしましょう。だって一番眠くなっていますからね。あなたの仔犬の状態と未来は、生後わずか数週間の間に受けられるケアに依って大きく変わります。

仔犬をコントロールするのは大変なこと。特に頭数が多い場合、仔犬たちは出産箱と遊び場を、あっちへ行ったりこっちへ来たりで目まぐるしく動きます。遊び場は清潔で、乾燥していて、風通しが良くなくてはいけません。またベッドも清潔でなくては。仔犬たちは見てきれいで、健康な匂いがすべきです。通常彼らは非常に活気に溢れていますが、あなたが到着した時に仔犬たちが眠っていたなら、邪魔をせず安らかに眠っている様子を見守りましょう。仔犬たちがひと塊りになって一緒に眠っていたなら、それは暖かく居心地良く、安心して満足している状態なのです。

生き生きとした明るい目で尻尾を振りながらあなたに駆け寄ってくる仔犬たち、それがべストの状態です。どんなに魅力的に見えても、隅っこに引き返していくような仔犬は選ぶべきではありません。本来全てのダルの仔犬たちは人懐こくて、人間に興味があるものです。内気で神経質な仔犬には、性格的に何かしら問題があるのかもしれません。頻繁に1頭の仔犬があなたに近づいてきて、まるであなたを「選ぶ」かの様に思えるでしょう。あなたがその仔犬が気に入ったなら、ぜひその仔を買うべきです。

時には仔犬たちが戦っているように見えるかも知れません。これは彼らが成長すると攻撃的になるというサインではなく、兄弟たちの中で彼ら自身が、誰が優位なのかを決めている段階なのです。群れで生活する全ての動物は、群れの中の順列を決定しなくてはなりません。言い換えれば、誰かがボスでなければならず、残りはそのボスの下で整然としています。ボスになるのは常に最も強い個性を持った仔であるという事を、覚えておくと良いでしょう。

仔犬たちを見に行ったら、母親をぜひ見てください。彼女はあなたの選んだ仔犬の将来の姿を見る、良いガイド役です。もしうまくすれば彼女はあなたに会えた事を喜んで幸せそうに挨拶をしてくれるでしょうし、仔犬たちを喜んで見せてくれるでしょう。でも、もしあなたが初めて母親に会うのなら、特に出産後3週間ほどの場合、彼女が仔犬たちを守ろうとする姿勢を見せるのはとても正常な行動です。

guest.jpg仔犬たちが5週齢ほどになり順調に成長しているなら、母親は通常の状態に戻っている筈です。それなのに彼女があなたに向かって気後れしていたり、攻撃性を見せたりするようなら、人間に向かって見せるその行動パターンを仔犬たちに教えてしまいかねません。忍耐と時間によって通常は矯正できますが、将来的に克服が困難な場合もあります。また、母親と同じ所で仔犬たちの父親に会うという事は、いつでも可能という訳には行きません、別な場所を訪問しなくてはならないでしょう。多くのブリーダーは繁殖の相手には、他のブリーダーの所有しているオスを使用しています。もし出来るならばやはり父親にも会った方が良いでしょう。特にあなたがオスの仔犬を買うのなら、仔犬の将来のガイド役として父親に会うことをお勧めします。






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正しい選択



一般的なガイドとして、ダルメシヤンの仔犬たちは6週齢か7週齢くらいでは、まだ完全に全てのスポットが現れきっていないという事を覚えておいてください。6週齢の仔犬がスポットが少なく白いと思っていても、新しいスポットが数カ月後にも現れてきますから、仔犬の今の姿そのままが成犬になる訳ではありません。もし仔犬を見てあまり気に入らない外観上の特徴、例えばあまりにスポットが多いとか、黒い耳、青い目、等があった場合、その仔犬を選ばないでください。仔犬が成長した時、あなたの気に入らないその外観の部分がより大きな欠点の様に思えて、あなたを苛立たせるだけになるでしょう。

どんなに強い誘惑を感じても、あなたが本当にこの仔が欲しいと確信できない仔犬は、絶対に買わないでください。これから何年も、あなたはそのダルと共に暮らし、愛さねばならなのだという事を忘れないで!

仔犬たちの中で一番小さな子がいつまでも小さいか、または小さいままか大きくなるのかは分かりません。仔犬はその後大きく変化しますし、あなたの仔犬が成犬になった際のサイズは、様々な異なった要素によっても変わります。正しい選択による仔犬を見つけるのはそんなに簡単な事ではありませんが、自分の選択に自信が持てるまで辛抱強く待つことが重要です。





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注意すべき点

Blueeye1.jpgこの仔犬はダルの特徴を備え、健康ですが、片方の目がブルーです。この仔はペットとして申し分のないトップクラスですが、持って生まれた“欠点”は変えようがありません。ブルー・アイのダルからは聴覚障害の仔犬が生まれる確率が高いという報告があります。繁殖には使えません。(聴覚障害参照)

ダルメシアンには避けられない大きな問題があります。それはブリーダーもよく解っているように聴覚障害の仔犬が産まれる傾向がある、という事です。仔犬は生後6週齢からBAERと呼ばれる聴覚テストを受ける事が出来ますが、この装置の普及は日本ではあまり進んでいません。獣医師、ブリーダーによる普及の努力を求めたいところですが、早々には解決できないでしょう。最低限、ブリーダーが行える仔犬毎の簡単な聴覚テストを行う事を求めるしかない段階です(LinkIcon聴覚障害を参照)。言い換えれば、それすらも行わないような犬舎からは決して買い求めないことです。特にあなたが将来繁殖を考えて仔犬を買い求めるのであれば尚更、どんなに魅力的に見えても、聴覚障害の仔犬は買うべきではありません。




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仔犬の名前



仔犬を選んだら名前を決めましょう。仔犬が遊びまわっている時に呼び戻しやすい名前にしましょう。混雑している中でその名前を呼んだ時、どんなふうに響くか想像してみてください2つの音節を持つ名前が一番呼びやすいでしょう、例えば“ベル”“ラン”、“マツ”といった具合に。仔犬のイメージとうまくマッチする名前を選んでくださいね、あなたも、あなたのダルも、その名前と長い年月付き合う事になるのですから。さて一旦名前が決まったら、あなたの仔犬に話しかける際にその名前で呼びかけてくれるよう、ブリーダーに頼みましょう。そうすればあなたの仔犬は自分の名前で呼ばれ、やがてあなたが家に迎えた時には、仔犬は新しい環境に不安を感じる事無く、より早く適応していくでしょう。

また、あなたが仔犬を連れ帰る前日などに、古いバスタオルなどをブリーダーに渡しておくのも良い考えです。その匂いの付いたタオルと一緒に連れて帰ってください。仔犬が新しい家で初めて一人になった時、その懐かしい匂いが安らぎを与えるように、仔犬のベッドに置いてあげてください。




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仔犬を迎える準備



仔犬を家に連れ帰る前に、仔犬がどこで寝るのか、何を食べるのか、それをよく考えて全ての準備を整えておく必要があります。新しい家にダルの仔犬を迎え入れる時に、何にも用意がされていないなんて事にならないよう、必要な手配は全て済ませておきましょう。



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居住スペース

coloma.jpgダルメシアンは幼い子供のいる家族が持つ理想的ペットですが、仔犬が最初に家に到着する時に、一度にあまりに多くの人々に会うと、仔犬はびっくりして萎縮してしまう可能性があります。

防水、防湿、そして隙間風が入らないようにしっかりと建てられた犬小屋ならば、ダルメシアンは外でも暮らす事ができます。小さな木造の犬小屋では駄目です。レンガ、もしくはブロックなどでしっかりと作られたものでなくてはいけません。あなたが中に入って動き回れる大きさが理想的です、そうすれば常に犬小屋を綺麗にお掃除する事が出来るでしょう。ベッドは床に直にではなく少し高くしましょう。ダルは長毛ではないので、外気温の影響をもろに受ける事を忘れないでください。居心地が悪くなりますから、ドアは風が吹き込んでくる方向には作らないようにしましょう。

ダルは外の居住設備に完全に順応できますが、やはり屋内に暮らす方を好みます。とどのつまり、あなたがペットとしてダルを飼うのなら、家族の一員として生活を共にする方が遥かに素敵な事です。あなたが屋内で飼うと決めたなら、仔犬の寝室を決めなくてはいけません。そこは乾燥していて隙間風などのない、そして成犬になったダルがゆったりと寛げるだけのスペースが必要です。いったん場所を決めたら、そこは常に「犬のスペース」にしておく事が重要です。どんな犬でも自分を解放できる場所、犬(もしくはあなた)が静かに寛ぎたい時に避難できる場所が必要なのです。





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ベッドとクレート



仔犬が小さい間はあまりにも大きすぎるベッドよりむしろ小さい箱の方が、仔犬は安全だと感じるでしょうから、ダンボール箱(金属を使用していないもの)をベッドとして使う方が良いでしょう。中に仔犬のおもちゃを入れてあげて、一面を低く削って「ドア」にしてください。。そして週が過ぎるに従って、仔犬が適切な大きさのベッドを必要とする大きさに成長するまで、徐々にダンボール箱のサイズを大きくしてあげましょう。

犬のベッドを選ぶ際には、様々なタイプがありますが、ダルには適さないタイプがあります。おしゃれな籐細工の籠や柔らかなウレタンなどの素材のものは、いとも簡単に噛み砕かれてしまいます。硬質のプラスチックで出来ている犬用ベッド(これさえも淵の周りは少し噛み砕かれますが)が、はるかに実用的です。成犬のダルの為のベッドのサイズは、のんびりと安らかにダルがお寝坊出来る位の大きさ(つまりは最低でも直径70センチから80センチくらい)の大きさが必要です。

必要だと考えるなら、犬のクレートを買い求めましょう。これはアメリカでは標準設備になっているアイテムで、有用で実用的です。ドアは通常は開放されたままで、閉じ込めるのは短時間だけという事であれば、犬は「自分のスペース」として認識し、抵抗なく受け入れるでしょう。あなたの仔犬にはとんでもなく大き過ぎるように思えても、成犬のダルがその中で快適に立ち、ターンをし、横たわる事が出来るくらいにゆったりとしたものを、最初の段階から購入したほうが無駄がありません。

しかしごく幼い頃からクレートの中で寝るよう訓練すれば、クレートの中で過ごす時間はもっと長くても平気になるでしょう。ただし、人生の全てがクレートの中なんて事にはならないように! クレートは頑丈に溶接された網で作られていて折り畳み式です。様々な大きさ形状(品質も)で作られていますが、前か横にドアがあり、ある種の車にぴったり収まるように設計されているものもあります。クレートは使い様でとても便利なものですが、お勧めとしては以下の通り:

1.クレートは折り畳み式だと、車での旅行の際に使用でき安全です。ドアが何かの拍子で開いても、飛び出したりする事はありません。

2.距離の旅行がとても楽です。犬がいつも彼自身のスペースを確保しているなら、見知らぬ環境であっても安心します。ホテルの多くは部屋の中に犬を放す事を許可しませんが、クレートの中なら問題ありません。

3.あなたの犬が怪我をしたりして、迅速で完全な休息が回復に欠かせないなら、クレートは犬が落ち着いて休息できる、居心地の良い場所になるでしょう。

4.家に犬が苦手なお客さまが見えた場合、クレートに入れてあげれば安心です。

通常、クレートはベースに取り外し可能なプラスチックの台があります。これはダルには少し滑りやすいと思います。床にはサイズを合わせて切ったカーペット(ゴム裏のないもの)を敷きましょう、そしてその上にベッドを用意してあげましょう。

犬はむき出しのベッドの上に眠るべきではありません。 お布団はコットンや、毛布タイプ、羊毛タイプなど、頻繁に洗うことができるタイプにしましょう。ペットショップなどの様に簡単に取り替えることができる寸断した紙なども使用できますが、これは家の中で暮らす犬の場合、かなり乱雑になります。






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食事

feb22.jpgダルにはステンレス製のボウルが適しています。底にゴムがあるとぬめりが出やすいので、ない方が扱いやすようです。
ダルは飲み込むのがあまり上手ではないので、ボウルは床に置かず台の上であげた方が良いでしょう。


食事と水のために様々なタイプの犬用ボウルが市販されていますが、ダルメシヤンにはステンレスが最も適しています。プラスチック・ボウルは本当にわずかな期間で咬み壊されてしまいます。陶器ボウルは、犬に咥えられて落とされて、すぐに割れてしまうでしょう。アルミニウム・ボウルは犬の歯を変色させます。

仔犬を家に連れ帰る前に、食べ慣れている食事を必ず用意してください。ブリーダーが食事内容をあなたに教えて呉れる筈ですが、あなたも事前に聞いて心積もりをしておきましょう。少なくとも初めての生活でストレスが多い期間、仔犬に親元と同じ食事を与えるのが好ましいでしょう。仔犬の最初の食事をカバーする為に、ブリーダーがいつもの食物をあなたに用意してくれる事があるかもしれませんが、仔犬に対する責任感が生まれるのであなた自身で用意しておく方が良いでしょう。








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おもちゃ



仔犬のためにおもちゃを買うつもりなら、簡単には噛み砕く事が出来ない材料で作られていて、あまり小さすぎず、喉に詰まらせたりしないか確認してください。仔犬の犬歯は非常に破壊的!硬質ゴム、プラスチックのボール(テニスボールサイズか、もっと大きいもの)、または骨の形をしているおもちゃが適当です。キーキー音の出るおもちゃは子供たちは大喜びするかも知れませんが、仔犬が音の鳴る部分を噛み砕いて、それを飲み込まないのかどうかか確認してください。木製のおもちゃは犬が噛んだ木片で口の中を傷つけるかもしれないので、与えない方が賢明です。

古いスリッパや靴を仔犬におもちゃとして与えるのは要注意です。仔犬はあなたの「新しい」スリッパや靴がおもちゃではないと区別がつかないでしょう。お安い手作りおもちゃとしてお勧めなのは、頑丈で擦り切れた布地(例えば、古びたジーンズの片方の脚)を、真ん中でくるりと巻いてから、大きな結び目を作ります。こんな簡単なものでも結び目を何とかしようとして、仔犬は何時間も楽しむ事ができるでしょう。同じように太いロープを結んだものや、コットンのぼろきれ等も、とても長持ちするおもちゃです。








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獣医師



あなたが仔犬を家に持ち帰る前に、もし何かあった時にすぐに駆け込めるように、獣医師(ブリーダーか、もしくはあなたの近所の犬の飼い主が推薦する獣医師が望ましい)に、コンタクトを取っておくのが良いでしょう。そうすれば慌てて探し回るという様な、パニック状態に陥り難いですからね。